特別講義のビデオを見ました。先週からの続きですが、前から見ないとわからない、という構造ではありませんでした。災害文化は、英語ではdisaster subcultureというけれど、"sub"を取るくらいの考えが必要だという話は、考えさせられるものがあります。

■災害と社会(2)「次の巨大災害への備え」
<5月28日(土曜)20時〜20時45分>
担当講師:林 敏彦(放送大学教授)
  • 宮城県沖、首都直下、東海、東南海、南海の地震が想定されていて、その確立は30年以内にそれぞれ50〜99%と予想されています。これは、常に危機を感じていなくてはならない状態だそうです。常に災害が来ることを恐れていると病気になってしまうので、災害が起こることを前提とした暮らしや街づくりをすることを文化として(災害文化)取り込んでしまうようにする、というのが講座での提言でした。
  • 津波は、いきなり押し波が来ることも考えられる→情報収集をすることも大切だが、情報収集ばかりに気を取られ、避難が遅れるという可能性があるので、適度な情報収集と自己防衛の行動を取ることが大切。
  • QOLを上げることを考え、そのことが結果として災害が起こったときに自分を守れるような状態を作り出す(特に高層マンションに住んでいる人)。
    • できるだけタンスを置かずに、クローゼットを利用する。
    • 古い本や雑誌などを本棚の上に積み上げておくようなことをしない。
  • 災害が起きてしまい、避難民となったときに、周りの世話はボランティアがやってくれるもの、という考えではなく、避難所の自治に積極的に参加する。